作家に必要なのは行動力?!
前回お話した猫仏像の作家さんとの出会いについてお話しましょう。
彼はこれまで様々な造形物をつくりながら、自身のライフワークとして猫の仏像を作ってきました。
残念ながらこれはあまり売れなかったので販売の方法を模索していたところでした。
それで、全国的にも有名な伊勢神宮のおかげ横丁 で行われる猫の市に出張して、猫アイテムの作家さんと話をしながら自身の仏像の売り込みをされたいたそうです。
其の話しかけた作家の一人が私の友人であったことからコンタクトが始まりました。
作品を一目見てすぐ、作品のオリジナリティと腕前に驚きました。
それで京都の猫のグッズショップのオーナーを紹介したら、たまたまその旦那様が文化財の修復のプロでネコ好きでもあったことから、その仏像に色付けをするという流れになっていきました。
そのコラボ活動のおかげで、彼の作品の素晴らしさが徐々に知られることとなり、今は東京などから仕事を依頼されておられるようです。
思うに、売るためにいろいろなところに出向いたり話をしたりと、とても行動的な作家だったことがこの結果を生み出したのだと思っています。
作家だからと工房にばかりこもっていては人の評価をもらうこともなく、知られることもない。
勇気を出して外へ飛び出したことが大きな成果に結びついたのだと思います。