大工が差別化される時代がくる
私の友人がマンションの1階居住のメリットとして小さな庭にウッドデッキを設置していました。
大工さんが作るものは確かに見栄えは良いのですが、後の手入れの方法などを知らずに設置してしまうので、雨ざらしで木が朽ちて結構悲惨な状況になるケースが多いようです。
雨の多い日本ではウッドデッキにもそれなりの工夫が必要ということでしょう。
知り合いにウッドデッキ施工している鉄の作家がいます
彼は通常使われるシダー(樫の木)をつかわず、杉の足場材をあえて使ってウッドデッキを提案しています。
それはまず価格が安価ということと、自身で表面の加工ができること、自分でペンキ塗装と後処理をやるので責任を持って設置できるからだそうです。
彼の工房の前にはそのサンプルが設定されていて新しく施工したものにもかかわらず、少し年を重ねた雰囲気のオーガニックなテイストに仕上がっていました。
つまり日本の大工さんでは出来ない技を彼は独自に開発して販売しているのです。
大工といえばプロと思いがちですが、実は図面どおりに作ることが求められることは当然ですが、実際には作ったあとどんな風になっていくかを想像しながら作っている人はあまりいないのが現状のようです。
素人大工でも今は電動工具の扱いができればそれなりの仕事ができます、さらにいえば作ったあとにまで想像を働かせて提案できる、そういう大工が求められていると思います。
そういう意味では素人大工であろうとある分野に精通していて腕があれば充分に通用するように思います。
例えば、鳩の被害を防ぐためのDIYを教える大工、猫撃退方法のDIYをおしえる大工、
夏の部屋の温度を下げるDIYを提案する大工とか、これらは今後どんどん需要があると思います。