真空(減圧)脱泡機自作

脱泡装置:マストアイテム
前回、シリコンの型取りのお話をしましたが、シリコンの凝固作業で必ずしないといけないのが脱泡、つまり泡取り、泡消しです。
その為に、自作で 減圧型の脱泡装置を作りましたので参考にしてください。
ここでは布団圧縮袋の密閉減圧効果を使って真空脱泡装置ならぬ、減圧脱泡装置を作りました。 ご存のように布団圧縮袋は使わない布団を長期間圧縮して保管できるものですから、長時間の減圧効果が期待できます。
実はこのページへのアクセスが多いことに気が付きましたので、今回画像を使うなりして、わかり易い説明に更新させていただきました。
脱泡装置自作 :材料
1.コンテナボックス ・・・メッシュタイプの物
2.布団圧縮袋 ・・・ IKEAのものを使っています
3.天板用の板(MDFがおすすめ)
4.掃除機
1.コンテナボックス
ホームセンターで売っているコンテナボックス、作る材料の大きさでボックスの決めるのですが、大きなもの、高さがある方が使いやすいです。
掃除機の吸引力はバカに出来ないので、丈夫なボックスをおすすめします。
柔いボックスは変形してしまう・・
2.布団圧縮袋
市販のものであれば大抵使えるおおきさになっていると思います。私はIKEAのものを使っていました。


3.天板と底板用の木の板
コンテナボックスの天板に使用します。圧縮袋の空気を抜くと結構な減圧になりますので、天板がないと圧縮袋がボックスの中まで入り込み、材料に接触したりしますので、それを防ぐために天板をつけておきます。
天板とボックスは面ファスナーなどで簡単に固定できるようにすると使いやすいです。天板はホームセンターにMDFという素材がありますのでこれは加工しやすいです。
MDFとは木端の粉を接着圧縮して作られた合成材です。水には弱いです。
底板はボックス内に敷く物、この上に材料を載せてセットしていました。少々傾いても材料が動かないようにゴムのシートを貼ったりすると良いかもしれません。
出し入れがしやすいように、長い持ち手を針金で作るというのはありです。
4.掃除機
圧縮袋に使える掃除機。
脱泡装置自作:作業開始
材料の準備
減圧作業で注意するのは、まず型取り材料をボックス内で水平に置くこと。ですので ボックスに入る大きさの敷板の上に一旦材料を載せてから、ボックス内に置くようにしていました。
ボックスには必ず蓋をするようにしてください。この蓋はボックスの端が空いている程度の大きさです。
画像にあるように、隙間を開けておきます。
圧縮袋にボックスを挿入
作業の中で最も気を使うのがこの作業でしょう。材料が滑ってしまないように注意が必要。圧縮袋をボックスの横から滑らせるようにして封入していきます。
大抵圧縮袋がボックスより相当に大きいので持て余すかと思いますので、ボックスが入って蓋が閉まるサイズで圧縮袋の余分なところは折りたたんでテープで縛るなりしてを始末して置くとじゃまにならずに済みます。
しっかりと封をします。圧縮袋の中には特殊な道具を使って封をするものもありますが、そこは十分に確認をしてください。
これで圧縮の準備完了です。
掃除機で吸引
掃除機のパワーは結構有りますので、いきなり強く吸引するのではなく、弱いところからゆっくりと吸引してください。
すぐにボックスに袋が密着してきます。その時蓋がない状態だと圧縮袋がめり込んでいき破損したり、シリコンのタッパーに接触したりします。
また吸引中にボックスが振動したり、傾いたりしないように注意してください。
吸引がだいたい完了したら、そのまま放置して固まるのを待ちます。
脱泡装置自作:シリコン・レジン・石膏 でもOK
私はコレを、シリコン、2液レジン、石膏 等の凝固作業に使用していました。だいたい6~12 時間で固まってくれたと記憶しています。