シンプル素材から生み出される物
京都の手作り市で 針金を曲げて様々な造形をしている方がいました。
造形と言っても、昆虫や動物、人形といったものが多く、一見するとおもちゃ屋の様な雰囲気です。
ところがよくよくその作品を見ていると基本となる○や□、△の形状がとても針金を手で曲げて作ったとは思えない様な正確でかつバランスよく出来ているのです。
それもそのはずで絵の作品が賞を取るほどの腕がある方が作っているものでした。
しかし人は立ち止まるのですがなかなか購入には至らないのです。
以前、立体切り紙のを見た時もまったく同じことを感じました。
まず材料が紙や針金などは、あまりに身近な材料ということでお金を出しにくい、また出せても僅かな金額になってしまう傾向があるようです。
それに彼らに共通しているのは「手作り市で売れるのは子供が買えそうなもの」と勘違いされているフシがあります。
たとえば切り紙作家で、ヨーロッパで最高賞をとっている女性がいますが、それは尋常でないテクニックであることがひと目でわかるし、なにより子供っぽいものは作っていません。
つまりモチーフもより芸術性の高いものになっているのです。
単純な材料で高度なテクニックが使えるなら高い芸術性にチャレンジしてほしい。
でも、芸術性に行かないというなら、逆に徹底的に実用品に変えてしまうという切り替えはどうでしょうか。
たとえば針金なら栞を作ったり、クリップにしたりと個性的な文具が出来ます。
それも市販にはない極大クリップや極大栞 にすればそれは面白い文具として注目をあびる可能性があります。
ただ真似される恐れも強いので、権利は守れるようにしないといけないですけど。