「置く」と「掛ける」を考えてみるその2

前回は商品ディスプレイでいかに周りに人にアピールするかについて語りましたが、今回は飾るという観点から考えてみたいと思います。

「置く」というと「置いて飾る」の代表が人形ですね、手作り市でもたいていは台の上に並べられているのが一般的です。

私が提案したいのが、壁にかける飾れる人形です。

以前高槻の手作り市でみたニードルフェルトの作家さんは、木の箱に人形をいれておられました。
その箱の前面は空いたままになっていて、いつでも人形に触れられるようになっています。

さらに、彼女の作品はその箱が舞台装置のようになっていて、たとえば、赤ずきんの場面はベッドに狼が寝ていて、そこに赤ずきんが訪ねてくるというシーンなのです。部屋には様々な小物もおかれているという徹底ぶり。

こんな人形を壁に幾つか並べられたら面白いですね。

木製の箱にいれているけど、ガラスが無いだけで人形との距離が近く感じれるのがとても新鮮でした。

人形制作については、定番の布や、あみぐるみ、ニードルフェルト、アクリル粘土、プラバン 等様々な素材が登場してきていているのに、飾り方にあまり工夫がないのが寂しい次第です。

京都の手作り市では額縁に収まったこぶし大のニードルフェルトの猫人形を見ましたが、これなどもとても迫力のある作品でその方の看板的作品として認知されています。

たとえば人形に特殊なハーネスを付けてを壁にそのまま飾るのもおもしろいし天井から吊るすのもいいでしょう。

この辺りに作家のオリジナリティがまだまだ出せるような気がします。

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